ピックアップPick Up
2024.11.09(土)
『TGR TEAM KeePer CERUMO』を応援しています!⑥
2024 AUTOBACS SUPER GT Report
MOTEGI GT 300km RACE
第8戦 モビリティリゾートもてぎ
KeePer CERUMO GR Supra
#38⽯浦宏明/⼤湯都史樹
◆11 ⽉3⽇(⽇) RACE
決勝結果 3位
終日続いた悪天候のなかウエットコンディションでの速さを活かし、
合算タイムで予選4番手につけたTGR TEAM KeePer CERUMO。
好グリッドを結果に活かすべく迎えた11月3日(日)の決勝日は、
前日の雨が嘘のような快晴のもと迎えた。
朝からモビリティリゾートもてぎには多くのファンが詰めかけるなか、
午後1時に迎えた決勝レース。
KeePer CERUMO GR Supraは石浦宏明がスタートドライバーを務めた。
スタートから石浦はしっかりと4番手を守りながらレースを進めていくが、
序盤、GT300クラス車両のストップにより6周目、9周目にフルコースイエローが入った。
特に9周目のアクシデントは、石浦の目の前でGT300車両のタイヤが外れるもので、
あわやのシーンとなったが、石浦は冷静に対処していった。
その二度のフルコースイエローが解除された後、GT500クラスの首位を走っていた
#64 CIVIC TYPE-R GTのペースが少しずつ落ちはじめ、上位陣の争いは接近。
いち早くこの集団を抜け出した#36 GR Supraがトップに立つと、
石浦はそれに続き#64 CIVIC TYPE-R GT、#8 CIVIC TYPE-R GTに詰め寄った。
そんななか、石浦は16周目の90度コーナーでまずは#8 CIVIC TYPE-R GTをオーバーテイク。
これで3番手に浮上する。さらに追撃の手をゆるめない石浦は17周目、
#64 CIVIC TYPE-R GTをまたも90度コーナーでパス。これで2番手にポジションを上げた。
#64 CIVIC TYPE-R GTが集団の先頭で蓋をしている状態だったことから、
石浦は3番手集団を後目にプッシュ。
トップを追っていったが、コンディションの影響か少しずつタイヤに厳しさも感じはじめていた。
今回のレースは短い300km。
22周目、TGR TEAM KeePer CERUMOはミニマムスティントで石浦をピットに呼び戻した。
他にも4台がピットインし、翌周にはさらに5台がピットに向かう。
KeePer CERUMO GR Supraが採った戦略は王道とも言えるものだ。
チームは迅速な作業でタイヤ交換を行い、石浦から大湯にスイッチ。
KeePer CERUMO GR Supraを送り出した。
大湯はピットアウト後、2番手につけ
1分42秒台から43秒台のラップタイムで首位を走る#36 GR Supraを追っていくものの、
少しずつ石浦同様タイヤが厳しくなりはじめ、ピックアップの症状も出はじめた。
後方からは、序盤からKeePer CERUMO GR Supraと競っていた#8 CIVIC TYPE R-GTが近づいてきた。
2番手は死守したい大湯だったが、ただ#8 CIVIC TYPE R-GTに対し
持てるパフォーマンスをすべて駆使して抵抗しても、まだレースは残り周回数がある。
前には出したくないが、タイヤや燃料を酷使するわけにはいかなかった。
53周目、大湯は#8 CIVIC TYPE R-GTに先行を許し、3番手にポジションを下げた。
63周のレースは終盤を迎えたが、大湯の後方からはさらに#16 CIVIC TYPE R-GTも近づいてきた。
1台の先行こそ許したが、表彰台でレースを終えるためにはこれだけは前に出すわけにはいかない。
#16 CIVIC TYPE R-GTはKeePer CERUMO GR Supraのインを何度もうかがってくるが、
大湯はまるでベテランのようなテクニックを駆使し、先行を許さなかった。
2台のバトルはこの第8戦の終盤のハイライトとなったが、
大湯は最後まで集中を切らさず、0.136秒差で振り切りチェッカーを受けた。
KeePer CERUMO GR Supraは3位でフィニッシュし今季3回目の表彰台を獲得した。
この結果、石浦/大湯組は52点まで獲得ポイントを伸ばし、
ランキング3位で最終戦の鈴鹿を迎えることになった。
逆転チャンピオンのためにはポールポジションと優勝が必須で、
その上でランキング首位の#36 GR Supraの結果を見なければならず、可能性は限りなく低い。
しかしチームは、今季まだ成し得ていない優勝を勝ち取るべく、全力で最終戦に臨んでいく。
次戦は12月7日(土)、8日(日)に、三重県の鈴鹿サーキットにて開催されます。