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2024.08.07(水)

『TGR TEAM KeePer CERUMO』を応援しています!④

TGR TEAM KeePer CERUMO

2024 AUTOBACS SUPER GT Report
FUJI GT 350km RACE
第4戦 富士スピードウェイ
KeePer CERUMO GR Supra
#38⽯浦宏明/⼤湯都史樹
◆8⽉4⽇(⽇) RACE
決勝結果 3位

 

 

公式練習の⾛り出しから好フィーリングを得て、ライバル勢が速さをみせるなかGR Supra勢の最上位となる4番⼿グリッドを獲得した
TGR TEAM KeePer CERUMO。表彰台獲得を⽬指し迎えた8⽉4⽇(⽇)の決勝⽇は、午後から⾬の予報もあったが、晴天のもと迎えた。


夏の⽇射しが照りつけ気温35 度/路⾯温度56 度という暑さのなか迎えた午後2時30 分からの決勝レースで、KeePer CERUMO GR Supra のスタートドライバーを務めたのは⽯浦宏明だ。

スタートでは⼀瞬3番⼿をうかがう動きをみせた⽯浦だったが、その後GT500クラスの上位陣は膠着状態に。3番⼿を⾛る#64 CIVIC TYPE-R GT を追いながら序盤のレースを進めていった。
今回のレースはSUPER GT でも初めてとなる350kmのレース距離。300kmレースよりもわずかに⻑く、戦略も重要になる。⽯浦の後⽅からは、序盤から追い上げをみせてきた#14 GR Supraが接近するもののこれを寄せ付けず、逆に15 周を過ぎてGT300 クラス⾞両が2回⽬のラップダウンとなると、ふたたび#64 CIVIC TYPE-R GT とのギャップを縮めていった。

ただ、スタートからしばらく経ったころになると、フロントタイヤが厳しい状況に陥ってしまう。⽯浦はなんとかペースを保とうと格闘するものの、やはり少しずつペースが落ちてきてしまっていた。
⽯浦は後⽅から迫る#14 GR Supraの勢いに少しずつ接近を許してしまう。20 周⽬に⽯浦はテールにつかれると、21 周⽬のメインストレートでサイド・バイ・サイドのバトルを強いられ、先⾏を許してしまった。とはいえ、上位陣のなかで⽯浦のペースは決して悪いものではない。#14 GR Supraに⼤きく離されることはなく、31 周⽬までしっかりと5番⼿を守り戦うと、ミニマムの距離でピットイン。⼤湯都史樹にKeePer CERUMO GR Supra のステアリングを託した。

交代した⼤湯は、すぐにセクターベストを記録するハイペースで⾛りはじめた。KeePer CERUMO GR Supra の後にピットインするライバルたちを先⾏するアンダーカットが狙いだ。この⼤湯の⻤神のプッシュが功を奏し、33 周⽬にピットインした#64 CIVIC TYPE-R GT、そして34 周を終えピットインした
#14 GR Supraを⾒事に先⾏。ついにKeePer CERUMO GR Supra を表彰台圏内の3番⼿に導いていった。

 


ただレース後半、少しずつ⼤湯の後⽅から#14 GR Supraが接近し始めた。
⼤湯は早めのピットインだったことから、後にピットに⼊ったライバルよりもタイヤや燃料が厳しくなる。こうなると350kmというレース距離が⻑く感じてくるが、⼤湯は必死にKeePer CERUMO GRSupra のコクピットのなかでタイヤと燃料をコントロール。後⽅から迫る#14 GR Supraに対し1秒前後のマージンをしっかりと保ったままレース終盤戦を進めた。


スタートから約2時間。近くに⾬雲が近づいていたが、⼼配された⾬は降らず、第4戦はそのままフィニッシュを迎えた。やや涼しさを感じはじめるなか、KeePer CERUMO GR Supra を駆る⼤湯は嬉しいチェッカーフラッグを受け、TGR TEAM KeePer CERUMO にひさびさの3位表彰台をもたらすことになった。チームにとっては2021 年第6戦オートポリス以来の表彰台だ。
そして奇しくも、この⽇は⼤湯の誕⽣⽇。⾃らを祝うバースデーポディウムとなった。スーパーフォーミュラでの表彰台に続き、2戦連続で富⼠で表彰台を獲得し、⾃らの⼒を証明してみせた。
表彰台はもちろん嬉しいところではある
が、とは⾔えまだ3位。レース後、チームメンバーは喜びは⽰しながらも、まだ前に2台がいることに⼀抹の悔しさをみせた。欲しいのは表彰台の頂点。その⽬標に向け、TGR TEAM KeePer CERUMO は次戦以降も挑戦を続けていく。

 

 

ドライバー/⽯浦宏明
「ライバルメーカーが速いだろうと予想していましたが、スタート直後から予想どおりトップの2台が速く、なんとか1台には⾷らいついていこうと戦っていきました。ただ、僕のスティントではフロントタイヤが厳しくなってきて、ペースが落ちてきてしまいました。ちょうどそのタイミングで14 号⾞が近づいてきたのですが、もう少し防ぐことができていたら⼤湯選⼿に楽をさせてあげられただろうと思っていたものの、先⾏を許してしまいました。

とはいえ、その後は近い状態で⾛ることができ、ミニマムでピットに⼊ることができました。⼤湯選⼿がアウトラップからすごい⾛りをみせてくれましたし、燃費やタイヤをうまくマネージメントしてくれながら最後まで順位を守ってくれました。表彰台に⽴つことができて良かったですが、優勝まではまだちょっと遠いので、まだまだ速さを磨いていきたいと思います」

 

 

ドライバー/⼤湯都史樹
「今⽇はベストなレースができたと思っています。もちろん優勝したかったですが、チームの皆さんやれるだけのことをやってくれたレースだったと思います。作戦を考えても燃費をセーブしたりする必要があり、うしろから14 号⾞が来る展開のなかで、間合いをとったりと考えることがすごく多かったです
ね。ファーストスティントで⽯浦さんが⼤きく離されることなくピットに戻ってきてくれたおかげもあり、気合のアンダーカットがうまくできたと思います(笑)。

そこからペースもなんとか維持しながら3位を死守することができた
ので、本当に良かったです」