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2025.08.15(金)
KeePer CERUMO GR Supra (#38) を応援しています。
今年も「TGR TEAM KeePer CERUMO KeePer CERUMO GR Supra (#38)」を応援しています。
8月2日、3日のレースレポートが届きましたので、お伝えします。
2025 AUTOBACS SUPER GT Report
FUJI GT SPRINT RACE
第4戦 富士スピードウェイ
KeePer CERUMO GR Supra
#38 石浦宏明/大湯都史樹
◆8月2日(土) QUALIFY/RACE1
公式予選結果 3位/決勝結果 2位
6月下旬にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行わ
れた第3戦から約1ヶ月強。
2025 年のSUPER GT はふたたび舞台を静岡県の富士スピードウェイに戻し、第4戦を迎えた。
マレーシアから戻ってきたKeePer CERUMO GR Supra はTGR TEAM KeePer CERUMO の手によりメンテナンスされ、
富士スピードウェイでの第4戦、そして鈴鹿サーキットで行われる第5戦に向けて準備を整えていった。
そんな第4戦だが、今回はSUPER GT 史上初の試みとなる変則的なスケジュールが組まれた。
8月2日(土)、3日(日)それぞれで公式練習、公式予選、そしてスプリントの決勝レースが行われるスケジュールで、各日1名のドライバーがそれぞれ戦う。
2日(土)は35 周の決勝レースで、GT500 クラスとGT300クラスが混走するレースだ。
このレースを前にして、石浦宏明が2025 年限りでのGT500 クラスでの活動終了を発表したこともあり、TGR TEAM KeePer CERUMO にとっては大切なレースとなるこの第4戦だが、チームはまずは2日(土)は大湯都史樹を起用。
3日(日)を石浦に託すことになった。
レースウイークを前に、台風9号の影響が心配された富士スピードウェイだが、迎えた8月2日(土)の富士は朝から晴天に恵まれ、午前8時30 分から公式練習がスタートした。
同じ富士スピードウェイでの第2戦で優勝を飾っているKeePer CERUMO GR Supra だが、大湯は「気温、路面温度もまったく違うので、フィーリングはかなり違いました」と第2戦での好調がそこまで活かすことができていなかったと語った。
大湯は途中フルコースイエローの訓練やGT300 クラスの専有走行をはさみつつ、セット
アップを進めながらアウト〜インを繰り返し、18周を走行。
1分28 秒190 というベストタイムを記録し、3番手につけた。
「第2戦ときのコンセプトから若干変更して持ち込みましたが、それがあまり機能していない状況で、第2戦のときに戻してもあまり手ごたえがありませんでした」と大湯。
FIA-F4 第4戦/第5戦の予選をはさみ、慌ただしく迎えた午前12 時10 分からの公式予選。
短いインターバルの間に、公式練習で出た問題点を抑える方向でセットアップを進めコースイン。
大湯はアウトラップから5周目、1分28 秒456 を記録し3番手につけることができたが「求めていることをやろうとすると良くはなりますが、今度はバランスが悪くなったりと、本当に欲しいパフォーマンスには至っていませんでした。
3番手だった手ごたえはなかったですね」と大湯は不満を語った。
ただ、午後にはすぐに決勝レースがやってくる。
また翌日には、石浦が担当する予選・決勝がある。
「石浦さんも走るので、ある程度クルマのパフォーマンスをもっていきたい気持ちもありますが、レースのこともありますし……。
あまりギャンブルもできません」と悩ましい状況。
TGR TEAM KeePer CERUMO は岡島慎太郎エンジニアを中心に、レースに向けて改良を進めた。
迎えた午後3時15 分からの決勝レースは気温34 度/路面温度57 度という酷暑のなか迎えた。
大湯は「チャンスがあるとしたら前半」と語っていたとおり、オープニングラップのTGR コーナーで2番手の#1 GR Supra のインを差していく。
ただ、オープニングラップの激しい争いのなかでポールスタートの#19 GR Supra を交えた三つ巴の戦いに。
1周目、順位はグリッドどおり#19 GR Supra、#1 GR Supra、そしてKeePer CERUMO GR Supra と続くトップ3となった。
ただ、後方では10 番手スタートの#14 GR Supra がコカ・コーラ・コーナー立ち上がりでクラッシュ。
レースはいきなりセーフティカーランとなった。
6周目にレースはリスタートを迎えたが、この機を逃さず大湯は#1 GR Supraに続いて#19 GR Supra をオーバーテイク。
2番手に躍り出た。さらに大湯はトップを走る#1 GR Supra を追っていったが、「予選よりも決勝がいつも速い」と大湯が評する#1 GR Supra は、ジワジワとKeePer CERUMO GR Supra とのギャップを広げていくことになった。
途中、パラパラと雨が降ったタイミングや、GT300 クラスとの関係をうまく使いながら大湯はギャップを縮めつつ、最後まで#1 GR Supraを追ったものの、最後は2.529 秒差
の2位でフィニッシュすることになった。
表彰台は喜ぶべきものだが、#1 GR Supra との力の差を見せられたことも事実だ。
これを打開するための力が求められる。
8月3日(日)はいよいよ石浦宏明がステアリングを握り、レース2を戦うことになる。
2025 AUTOBACS SUPER GT Report
FUJI GT SPRINT RACE
第4戦 富士スピードウェイ
KeePer CERUMO GR Supra
#38 石浦宏明/大湯都史樹
◆8月3日(日) QUALIFY/RACE2
公式予選結果 3位/決勝結果 3位
大湯都史樹が序盤トップ争いを展開し、2位表彰台を獲得したレース1から一夜明け、
SUPER GT 第4 戦『FUJI GT SPRINT RACE』はレース2が行われる8月3日(日)を迎えた。
前日のレース1とは異なり、この日のレース2は50 分間という比較的長めの距離。
しかもGT500 クラスとGT300 クラスが別々に戦うスタイルだ。
この日も富士スピードウェイは晴天に恵まれていたが、午後からは雲が増え、天気予報によってさまざまではあったものの午後4時50 分からの決勝レースでは雨が降る予報も出ていた。
TGR TEAM KeePer CERUMO は午前8時30 分からスタートした公式練習に臨んだが、ここでチームとレース2のドライバーを務める石浦宏明は、ひとつの賭けに出ていた。
持ち込みのタイヤセットのうち、他のGR Supra 勢と異なる柔らかめのタイヤをチョイスし、もしレース1のように途中で雨が舞いはじめたときに有利になるような作戦を選択したのだ。
石浦は前日、大湯が作り上げていったセットアップと選択したタイヤでのフィーリングを確認しつつ、ピットアウト〜インを行いながら19 周を周回。
GT500クラスの専有走行の時間帯に1分27 秒922 を記録し、6番手につけた。
前日からGR Supra 勢はスピードがあるが、その中でも十分に戦えそうだ。
公式練習終了から1時間30 分というタイミングで迎えた公式予選は、気温31 度/路面温度43 度というコンディション。
GT300 クラスの公式予選に続き始まった予選で、石浦は4周目に1分27 秒938 を記録した。
前日のレース1の予選時よりも気温、路面温度とも低く、石浦が選択したタイヤにマッチ。
大湯と同じ3番手グリッドを獲得してみせた。
この日のレース2は、午前の公式練習/公式予選に続きピットウォークが行われ、GT300 クラスの決勝が行われるなど非常にタイトなスケジュール。
チームも慌ただしく過ごしながら、GT300 クラスの決勝に続き、午後4時50 分からのGT500 クラスの決勝に臨んだ。
グリッドではかなり雲が多くなり、今にも雨が降り出しそうな天候だったが、雨は降らないまま気温29 度/路面温度37 度というコンディションのもと決勝の火ぶたが切って落とされた。
3番手からスタートした石浦のタイヤは、柔らかめということもあり温まりが早い。
石浦はレース直後のダッシュを狙っていたが、この日フォーメーションラップを先導した車両のペースが速い。
石浦はスタート直後、しっかりとTGRコーナーでポジションをキープしトップの#14 GR Supra、2番手の#1 GR Supraを追っていったが、2台はペースが速いフォーメーションラップのおかげでタイヤが温まっており、残念ながら石浦の狙いは実らず。
順位キープの3番手でオープニングラップを終えた。
石浦はそれでもトップ2台を追っていったが、タイヤの違いからジワジワとそのギャップ
は広がっていった。
ただ、それでも2秒前後のマージンをしっかりと保っていき、4番手の#39 GR Supra との差は拡大。
石浦は単独でレース後半に向けて周回を重ねていった。
レース中盤から石浦はずっと3番手のまま「SUPER GT でこれほど他の車両と会わなかったことはないです(笑)」というほどの単独走行となったが、今回は石浦にとって、GT500 クラスで戦うラストレース。
土曜から多くのファンが石浦の戦いを見届けようと訪れていた。
そんな思いを走りに繋げるべく、石浦はコンスタントに1分29 秒台のラップタイムを刻み続け、2台を追った。
午後5時45 分、レースはチェッカーを迎えた。
石浦はKeePer CERUMO GR Supra を3位でフィニッシュさせ、多くのファンに向けてパッシングで感謝の気持ちを伝えた。
石浦の富士ラストランは3位表彰台という結果で終えることになった。
レース1の大湯の2位、レース2の石浦の3位という結果で、TGR TEAM KeePer CERUMO は13 ポイントを重ね、ランキング2位の#37 GR Supra に対し0.5 ポイント差まで詰め寄った。
ただ、トップの#1 GR Supra との差は拡大してしまっている。
TGR TEAM KeePer CERUMO は後半戦に向けその差を縮めるべく、3週間後に迎える鈴鹿での第5戦に向け、全力を尽くしていく。
ドライバー/石浦宏明
長い一日でしたね。
今日は決勝で雨の天気予報が出ていたので、公式練習から決勝まで、すべてほかのGR
Supra 勢のタイヤとは異なるものを選択して、雨が降ったら勝機があるけど、
予選でタイムが出るかは分からない……という作戦に賭けていました。
予選では自分のタイヤとライバルのものが拮抗している状況だったのですが、
もう少しまとめきれていたら2番手は見えていただけに、少し悔しい予選でしたね。
レースでは、タイヤのウォームアップもまわりよりも良いはずで、雨が降れば……という状況だったのですが、フォーメーションラップでの先導のペースが速く、ライバルのタイヤが温まったことで、1周目は思ったほど順位は上げられませんでした。
また雨が降らないままレースが進んだので、ライバルの方がペースが良く、単独走行になりました。
ただGT500 で最後の富士でのレースだったので、観に来てくださっている方のためにも手を抜かずに走りました。
ファイナルラップまで1分29 秒台のタイムを並べて最後まで必死に走ることができたので、今日の状況では出し切ることができたと思います。
またチャンピオン争いを考えても、大湯選手も2位でしたし、最低限繋ぐことができたと思います。
後半戦でポイント差を縮めるレースにするために、今回の結果もいろいろ分析したいですね。
また、今季2回ある富士でのレースで、両方とも表彰台の上から良い景色が見られましたし、ラストシーズンですが大湯選手とチームのおかげで戦闘力がある戦いができているの
で、そこはすごく嬉しく思っています。
立川祐路監督
今日は戦略として、まわりのチームよりも柔らかめのタイヤを選択していたのですが、決勝レースでは序盤有利にもっていけるかとも思いましたが、なかなか良い展開に恵まれず、上位の2台と比べると少しペースが足りなかったので、途中からはずっと単独走行になりました。
ただ石浦選手の富士でのGT500 ラストレースで、表彰台に乗ってくれたので良かったです。
大湯選手、石浦選手ともどちらも表彰台だったのでポイントを稼ぐことができま
したが、ランキングトップの#1 GR Supra とは差が開いてしまったので、ここからポイント差を縮めるレースができるように頑張りたいと思います。
応援ありがとうございました!